「サイトの運用は大変」はもう古い ─ PaaS+AIの時代に、何にお金を払うべきか
Webサイトと聞いてレンタルサーバーと保守契約を思い浮かべる前提は、クラウドのPaaSとAIで大きく変わりました。Cloudflareの無料プランでできること、公式が示すプランの用途区分とSLAの有無、SLAが付く金額、Azure Static Web Appsとの比較まで、公式の料金と規約で確かめます。
「サイトの運用は大変」はもう古い
結論から。Webサイトづくりは、PaaSとAIで昔とは何もかも違います。静的サイトなら配信もSSLも月0円。ただし業務で頼るなら、何にお金を払うかを見極める必要がある、という話です。
この話です ─ 9月29日のX投稿
この話です。医師会のホームページ立ち上げで初期費用60万円、管理維持費が月2万5千円という投稿を引用して、ITの正しい価格が分からない、自分でできる人から見たら情弱ぼったくり価格に見える、と書いた。続けて、運用も今どきクラウドに置けば下回りはお任せ、Cloudflareの無料枠で静的コンテンツは捌ける、更新はClaudeに頼める、と書いた。
PaaS+AIで昔とは何もかも違う
私の見立てです。公式に確認できる事実として、Cloudflareの無料プランには配信・SSL・DDoS防御が含まれます。PaaSは後で説明します。
「Webサイトを作る」と聞いて思い浮かべる流れ
サーバーを借りる、業者に作ってもらう、保守契約を結ぶ。その裏に「サイトは自社で保守するもの、人手とお金がかかり続ける」という思い込みがある。
レンタルサーバー自体は安い
エックスサーバーのスタンダードは月990円から(36か月契約、税込)。重いのは料金ではなく、WordPressやプラグイン、PHPの更新、改ざん対応。私の意見では、レンタルサーバーやWordPressを持ち出すこと自体がオーバーヘッド。
土台ごと任せて、中身だけ置く
サーバーを借りるのをやめて、土台ごと任せる。それがPaaS。
PaaS=土台は事業者任せ
自社サーバー、レンタルサーバー、Cloudflare Pagesで誰が何を面倒見るか。一般的な例を私が整理したもので、業者や契約で異なる。
Cloudflare Pagesで「やらなくてよくなる」こと
Gitに送れば自動でビルドと公開。SSL証明書は自動発行・自動更新。DDoS防御は無料プランでも付く。確認用URLは何個でも作れる。AzureのStatic Web Appsなど、同じ種類のPaaSは各クラウドにある。
世界348都市の拠点から配信
しかも性能が桁違い。Cloudflareの公式ネットワークページでは348都市。CDNは世界中の拠点から近くの人に届ける仕組み。
置いた瞬間の実力が違う
配信する場所、配信の回数、攻撃対策、パッチ当て、通信料、CDN。通信料は正直に言うと、エックスサーバーは転送量無制限で課金なし。差が出るのは自前の仮想マシンに置いた場合で、Azure東日本は月100GB超で1GBあたり0.12ドルから。
作るのも直すのも、AIに頼める
連休の6日間でAIがPR158本をマージした実績。私の意見として、人間が作るよりクオリティが高く、保守もしやすい。
静的サイトなら月0円
無料プランの上限内なら。独自ドメイン代は別。業務で使うときの話は後半で。
Cloudflare無料プランに入っているもの
ドメイン単位のFreeプランにDNS、CDN、SSL、DDoS防御、基本の攻撃遮断ルール。Pagesの無料上限はビルド月500回、独自ドメイン1プロジェクト100個、ファイル2万個・1個25MiB。静的ファイルの配信無料はWorkers版の公式ドキュメントで明記。
WorkersやDBにも無料枠
Workersの無料枠は1日10万回、1回10msの計算。超えた処理はエラー。D1は5GB、R2は10GB-月で転送料無料。有料のWorkers Paidはアカウント単位で月5ドルから。公式の計算例では月1,500万リクエスト、8割が静的ファイルで合計月5ドル。
私のサイトも実際にここへ集めている
Pagesに10プロジェクト。9月29日に、個人と自分の会社のWebはCloudflareを標準にすると決めた。AzureはIDやM365連携など補完に回す。
Cloudflare公式の言い分
向こうも商売。FreeとProは業務上重要でないもの向け、Businessはオンラインで事業をする中小企業向け、Contractは事業の中核を担う用途。SLAが付くのはBusinessから。止まったら困るなら払ってね、は筋が通っている、というのが私の見方。
「業務で使うなら払う」の金額
月5ドルでも20ドルでもない。Cloudflareのドメイン向けプランで稼働率の保証を得るなら、月200ドル(年払い)から。Pages・Workers自体が保証の対象になるかは規約で要確認。
Azure SWAは月9ドルで保証付き
Standardは1アプリ月9ドルで、SLA 99.95%。下回ると料金の10%、99%未満で25%がクレジットされる。Cloudflare標準の私から見ても、保証付きの業務サイトならこの価格は競争力がある。ただしCloudflare Businessは防御込みのドメイン単位プラン、SWAは1アプリ単位のサイト置き場で、性格も保証条件も違う。
無料でできることと、払うべきこと
個人ならかなりのことができる。法人サイトも特別なことをしなければ無料枠で捌ける(私の見立て)。一方で、無料枠を超えた処理は止まるし、止まったら業務に響くサイトや保証が要るときはお金を払う。
「数百万円」の見積もりに首をかしげてしまう
リスクへの備え、体制の維持、保守の人件費は分からなくもない。でも自分でできる人から見ると実装は1日くらいの感覚。見積もりの中身を場所代・作る手間・保守・保証に分けて見てほしい。
見極めるのは
どこに、何のために、何のお金を払うのか。その価値は「今」本当にあるか。
自社サイトについて今日確認する3項目
特別なことをしているか。払っているお金を分けて見たか。止まったら困る度合いに見合っているか。
PaaS+AIの威力は本物
私の結論。PaaS+AIの威力は本物。払うのは「今」価値があるものにだけ。
出典
料金・上限・SLAは2026年9月30日時点の公式ページと規約。
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