第13回 スキル & コンテキスト最適化
スキルで「仕事のやり方」を覚えさせ、/contextでコンテキストの中身を可視化し、必要なものだけを積み込む設計を身につける。Claude Codeの使い方コース 第13回。
スキル & コンテキスト最適化
第13回スタート。今日のゴールは2つ。①スキルで繰り返す仕事を覚えさせる ②/contextでコンテキストを可視化して最適化する。スキルを足すとコンテキストにも効いてくる、という流れでつなげる。
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スキルとは何か
第6回のカスタムコマンド=テンプレート(同じ文章を毎回注入)。スキル=仕事のやり方マニュアル(判断基準・手順・注意事項)。たとえ=レシピカード vs 料理の教科書。スキルは「なぜそうするか」まで書ける。
スキルの作り方
「◯◯のスキルを作って」とClaude Codeに頼むだけ。.claude/skills/ にMarkdownが作られる。例=週報スキル「先週のログを集めて→このフォーマットで→上司に送る」。
スキルの正体はフォルダ
スキルは1枚のMarkdownではなく「フォルダ」。中身は3つ。①SKILL.md=本体(説明・手順・判断基準)②scripts/=シェルやPythonの「道具」を同梱できる→AIは手順を説明するだけでなく実際に実行できる(毎回同じ処理は確実・速い)③reference/=APIリファレンスやテンプレートなどの参照資料を置ける。ポイントは読み込みのタイミング。常に読まれるのは説明文(description)だけ、本体は呼ばれた時、reference は必要になった時だけ。だからスキルを増やしてもコンテキストを食わない=今日のテーマ(最適化)と直結。
SKILL.md の実例
実物を見せる。先頭の「---」で囲んだ部分がフロントマター。name(スキル名)とdescription(いつ使うか)の2つが超重要——Claudeはまずこの説明文だけを読んで「今この仕事に使えるか」を判断する。だからdescriptionは具体的に書く。その下が本体で、見出しで「手順」「フォーマット」「判断基準」を整理。scripts/collect.sh のように同梱した道具を手順から呼ぶ。短く・具体的に、が効く。撮影では実ファイルをエディタで開いて1ブロックずつ指さしながら説明する。
ゼロから作らなくていい
スキルは自分で書くだけじゃない。①作るのを手伝ってくれる公式スキル「skill-creator」(Anthropic公式リポジトリ anthropics/skills 収録、Claude本体に組み込み済み)。「スキル作って」より賢く、対話しながら設計・改善してくれる。②公開スキルを“借りる”:Anthropic公式(anthropics/skills=文書作成や設計など多数)、Microsoft公式のAzureスキル(microsoft/azure-skills=Azure操作の専門スキル)、その他コミュニティでも大量に共有。③導入はプラグイン経由で簡単。「/plugin marketplace add ...」でマーケットを追加して入れるだけ。まず探す→無ければskill-creatorで作る、が効率的。
設計のコツは3つ
失敗例①長すぎる→Claudeが迷子(1ページに収める)。失敗例②曖昧→毎回違う結果(判断基準を具体的に)。コツ=短く・具体的に・判断基準を明示。
自分でやるか、部下に任せるか
インライン=スキルの内容がメインの机にそのまま注入(会話の流れを引き継げる)。context fork=サブエージェントの別の机で実行(メインの机を消費しない)。たとえ=自分で料理 vs 出前。forkはagent指定で専門エージェントも選べる(第9回が活きる)。判断=結果だけ欲しい→fork / 会話の続き→インライン。
/context で中身を覗く
「/context」と打つだけで内訳が見える。CLAUDE.md / rules / skills / hooks がそれぞれどれだけ場所を取っているか。知らないうちに食っているものが見つかる。ステータスバーで残量を常時表示するのもおすすめ。
コンテキストを食う犯人たち
大きいファイルの全文読み込み / MCPのサーバー説明(**ここは2026年7月時点の正確な言い方に直した**。ツール検索が既定になり、MCPのツール定義は遅延読み込みされるので繋いだだけでは載らない=`/context` は「68 tools・0 tokens」と出る。ただしサーバー説明は常時載り、使う瞬間にそのツールのスキーマが会話へ展開される。詳しくは第14回)/ スキルの説明文が長すぎ / 会話が長くなりすぎて過去のやり取りが蓄積。
4つのダイエット術
①サブエージェントに分離(大量のファイル読みは任せる・第9回)②スキルは短く(1ページ・判断基準だけ)③大きいファイルは部分読み(「◯◯の部分だけ読んで」)④使わないMCPは外す=`/mcp` で棚卸しする。プラグインを入れると中のMCPサーバーが一緒に入るので、自分で追加した覚えがなくても増えている(第14回で実例を見せる)。要らないサーバーはトグルで個別にオフにできる。/compactで会話を要約して継続も有効(第7回)。
全部入りより、必要なものだけ
便利さ vs コンテキストコストはトレードオフ。たとえ=旅行カバンに詰めすぎると本当に必要なものが入らない。毎日使う機能は常時ON、たまにしか使わないものは必要時だけ有効化。自分の使い方に合わせて調整する。
ここで手を動かす
実演パート。画面を見せながら実際にやる。①「週報をまとめるスキルを作って」と頼み、.claude/skills/ にSKILL.mdが生成される様子を見せる→中身も開く。②スキルを呼んで仕事をさせる。③/context を打って、スキル追加の前後でコンテキスト使用量を比較する。説明だけで終わらせず、必ず手を動かして見せるのがこの回の肝。
今日のまとめ
スキル=仕事のやり方を覚えさせる。実行モードはインラインとfork。/contextで可視化して、4つのダイエット術で最適化。便利さとコストのバランスは自分で決める。
次回予告
次回は第14回「外部連携の全て ─ MCP vs 直接API」。今日チラッと出たMCPを正面から扱う。チャンネル登録とメンバーシップもよろしく!
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